時計オーバーホールの必要性

           

【機械時計について】

・時計の取り扱いをどんなに気をつけても、時間の経過とともに潤滑油の劣化や凝固によりパーツが摩耗して、その精度が落ちていきます。

   さらにそのまま使い続けると、最終的には止まって動かなくなってしまうことがあります。

・時計の種類などによってオーバーホールの頻度が変わる場合もあります。

   一般的に言われている頻度は3〜4年に一度が理想と言われています。

・それよりも長くオーバーホールせずに使用し続けると、パーツの摩耗が原因で交換パーツが増えてしまいます。

   その為、結果的には費用と作業期間が長くなることに繋がります。

・お気に入りの時計を、長く愛用していただくには定期的なオーバーホールが必ず必要です。

        

        

【クォーツ時計について】

・クォーツ時計の中には、とても安価なものもあります。

   そのため長期利用により不具合が生じる場合にオーバーホールをせずに買い替えをし他方が安く済む場合や時計の種類によっては時計内部の機械(ムーブ)

 交換になるタイプの時計もあります。

・上記以外のブランドなどのクォーツ時計の場合、電池交換を行っても時刻が合わないなど、経年劣化により精度が落ちたり、極端に電池の消費が速くなったり、

 場合によっては動かなくなってしまうこともあります。

・そのため、3〜5年のサイクルでオーバーホールをする事をお勧めいたします。

・機械時計の内容と同じように、オーバーホールのサイクルを長くすることによりパーツの劣化が進み、パーツの交換が多くなれば高額な費用と作業期間が

 長くなります。

 年月が経過した時計の場合、パーツを入手するのも難しくなる場合もありますので、現状のパーツ寿命を長くするためにも定期的なオーバーホールを心掛けましょう。

        

【オーバーホールを行うタイミング】

・時間が遅れる又は進んでしまう。

 機械時計で、突然このよう症状になった場合は、オーバーホールが必要というサインかもしれません。

 クォーツ時計の場合は、電池の消耗などでも時間が遅れるという症状が出る場合もありますが、電池交換しても同じ症状の場合は、

 オーバーホールが必要になります。

・時計をはめているとガラスが曇る。

 これは時計の防水性が弱くなってるという事で、経年劣化のせいで裏蓋のパッキンや、リューズに何らかの原因があると考えられます。

 この場合は、時計内部に水分が入ってしまっている事がありますので、機械の錆を防ぐと言うことからもオーバーホールをした方が賢明だと思います。

・時計が止まったしまい、しばらくの間放置してあった。

 電池切れの状態でしばらく放置しておくと、電池がパンクしている事があります。

 電池のパンク以外でも潤滑油の凝固や、汚れにより歯車の動きが悪くなる事で、時計の精度が落ちる、又は動かない事もあります。

・汗や水分が原因で文字盤が変色している。

           

 文字盤が変色するほどの汗や水分が中に入っている訳ですから、機械にダメージを与えている事がありますので、オーバーホールをした方が良いでしょう。

 (もし文字盤の変色が気になる場合は文字盤の交換、又は文字盤の再生が可能です。)

・磁気帯により正確な時間を示さない場合。

 パソコンやスマホ、電子レンジなどの電子機器による強い磁気が時計に影響して、時間が合わない事があります。

 磁器を浴びている場合でもオーバーホールによって除去することが出来ます。

オーバーホールを行なってさほど時間が経過していない場合は、磁気を除去するための機械が銀美堂にございますので、オーバーホールより安価に磁器抜きが出来ます。

 

【普段のご自身で出来る簡単なお手入れ】

・大事なお時計を少しでも長持ちさせるためにも、普段からお手入れを心がけましょう。

           

『日々のお掃除』

・ご使用後、特に汗のかきやすい季節や普段からアクティブに活動されている方は、汗が付着したままにせず時計全体を乾いた布で乾拭きをする事でサビを防ぐ

 ことが出来ます。

 本体の裏側がサビなどで腐食してしまうと防水性が失われ故障の原因になります。

 ベルトに汗や汚れをそのままにしておくと革ベルトは特に寿命が早くなります。

 拭き取りをしたら皮用の専用クリームなどで拭くとさらに長持ちしますのでお勧めです。

 金属ベルトもサビにより留めているピンが折れて時計が地面に落下する事もあり、硬い地面に落下した場合にはガラスの破損や機械がダメージを負う事も

 ありますので、日々のお手入れを行うと良いでしょう。

        

『保管場所』

・普段の保管方法は、専用のケースなど落下しないような保管が好ましいです。

 特にソーラー時計は、普段光に当てておく必要があるので引き出しやバックの中などの光が届かない場所への保管は避けましょう。

・専用ケースに入れていた場合でも、長期に渡り放置していると湿気などでサビが出る事がありますので、なるべく高温多湿の場所は避けて風通しの良い場所に

 保管しましょう。

 

 

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